このシリーズについて
このブログでは、Power Automate Desktop(PAD)とExcelを使って請求業務を自動化する手順を、初心者向けに分かりやすく解説します。
手作業で行っていた月末の請求書作成を、ロボットに任せて“賢くさぼる”のがこのシリーズのゴールです。
今回のゴール
まずは「Excelから請求データを読み取る」ところまでをやってみましょう。
やること:
- 請求データが入ったExcelファイルを開く
- 1行ずつデータを読み込んで表示する
※ 請求書の作成やPDF出力は次回以降で取り上げます。
事前準備
次のExcelファイルを用意しておいてください。
販売管理シート.xlsx
顧客名 | 請求番号 | 金額 |
---|---|---|
田中商事 | INV-001 | 120,000 |
鈴木製作所 | INV-002 | 98,000 |
佐藤商店 | INV-003 | 33,000 |
山田事務所 | INV-004 | 1,100,000 |
中村工業 | INV-005 | 275,000 |
ファイルの場所:
Cドライブにフォルダを作成します。
C:\作業フォルダ\001_請求書作成
作成したフォルダに、販売管理シート.xlsxを置いておきます。
PADでの自動化手順
① Power Automate Desktopを起動
- PADを起動して「+ 新しいフロー」をクリック
- フロー名は「01_請求データ読み込み」など、分かりやすい名前で作成


② Excelファイルを開く
アクションを左側の検索窓から探して、下記の順に配置していきます。
▶ Excelの起動
アクション名:Excel の起動
オプション:「新しいドキュメントを作成」は OFF
▶ Excel ワークブックを開く
アクション名:Excel ワークブックを開く
パス:販売管理シートのフルパスを指定
例)C:\作業フォルダ\001_請求書作成\販売管理シート.xlsx


③ データを読み込む
▶ Excel ワークシートからデータを読み取る
範囲:例)A2:C100(※必要に応じて変更)
結果を変数(例:ExcelData)として格納

④ 1行ずつ処理する
▶ For each(繰り返し処理)
コレクション:ExcelData
現在の項目:CurrentItem としておく


▶ メッセージを表示(デバッグ用)
「メッセージを表示」アクションで、各行の値を確認
顧客名: %CurrentRow[0]%
請求番号: %CurrentRow[1]%
金額: %CurrentRow[2]%


出来たフローの全体像

実行結果を確認しよう
フローを保存して、右上の「▶ 実行」ボタンをクリックしてみましょう。
正常に動作していれば、Excelファイルの各行のデータが順番にポップアップで表示されるはずです。
例:
顧客名: 田中商事
請求番号: INV-001
金額: 120000
顧客名: 鈴木製作所
請求番号: INV-002
金額: 98000
※ 表示されない・エラーが出る場合は、ファイルパスやセル範囲の指定を見直してみましょう。
まとめ
今回学んだこと:
- Power Automate DesktopでExcelファイルを開く方法
- データ範囲を指定して、複数行の情報を一括で読み込む方法
For each
アクションを使って1行ずつ処理する方法
この基本ができれば、請求データだけでなく、様々なExcel業務にも応用が効きます。
次回予告
第2回:テンプレートに請求データを差し込もう!
次回は、読み取ったデータを請求書テンプレート(Excel)に自動で差し込み、
1件分の請求書を自動で作成するところまで進めていきます。
お楽しみに!