はじめに
日々のルーチン業務で使われることの多いExcel。
このExcelでの作業、Power Automate Desktop(PAD)と組み合わせると、想像以上に自動化できます。
本記事では、Excelを活用した業務の自動化パターンや、導入・設計時のポイントを実例とともにご紹介します。
Excel業務の自動化シーン5選
1. データを条件で抽出して別ファイルに保存
- 金額が一定以上の行を別シートに抽出
- 特定のキーワードを含む行だけをフィルター&保存
2. ExcelデータをWebに転記
- 顧客リストをWebフォームに1件ずつ入力
- 商品データをECサイトの管理画面に自動登録
3. Excel入力をトリガーにファイルを生成
- 社員一覧をもとに証明書や申請書を自動作成
- 案件一覧から案件ごとの報告書を出力
4. 定型Excelファイルの読み取りと集計
- 毎日出力される売上ファイルを自動集計
- 決まったフォーマットの日報を合算してレポート化
5. Excel更新 → メール送信 or 保存処理
- 入力されたExcelデータをもとにPDFを作成して送信
- 処理済みファイルをフォルダに自動移動
フロー設計のポイント
ポイント | 解説 |
---|---|
フォーマットを固定する | 列順やシート名の変更はエラーの原因になります |
ファイルは事前に閉じておく | PADはファイルを開いて操作する前提 |
セル指定は「インデックス」 | 可変の行・列がある場合は「繰り返し処理」を活用 |
実例:請求処理の自動化フロー
背景
月末に行う請求処理を、ExcelとPADで自動化したい。
手順
- 顧客別の請求データが入ったExcelを開く
- 各行のデータを読み取り、請求書テンプレート(ExcelまたはWord)に差し込み
- 請求書をPDFとして保存(ファイル名に顧客名+請求番号を含む)
- 保存先フォルダに自動格納+必要に応じてメール送信
効果
- 手作業で1件ずつ作成 → 一括処理で1時間短縮
- ヒューマンエラー削減、進捗の可視化が容易に
よくあるエラーと対策
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
セルが空になる | 指定セルにデータがない | 空白チェック処理を入れる |
フローが止まる | ファイルが開かれているなど | フロー開始前にファイル状態を確認する |
正しくループしない | 最終行の指定ミス | 終了条件を明確にする(空セル検出など) |
まとめ
Excelを使った業務は、PADと組み合わせることで
効率化・省力化・ミス削減が可能になります。
まずは小さな作業から始めて、効果が出たら徐々に広げていきましょう。
次回は、「請求処理の自動化フロー」の手順をより具体的に解説します。