前回までのおさらい
前回までで、Power Automate Desktop(PAD)を使って:
- Excelから請求データを読み取り
- Excelテンプレートへ差し込み
- PDF請求書を自動作成
という一連の処理を顧客ごとに自動で繰り返し実行できるようになりました。
今回のゴール
今回は、PDFを保存する際に以下のようなフォルダ構成を自動作成します。
C:
2025-06
PDF請求書\
作業フォルダ\005_請求書作成\\
田中商事\
請求書\
INV-001_田中商事_
.pdf
- 年月(例:2025-06)フォルダを自動作成
- 顧客名フォルダをその中に自動作成
- PDF請求書を自動で格納
フォルダ構成イメージ
C:
PDF請求書
作業フォルダ\005_請求書作成\\
└ 2025-06
└ 田中商事
└ 田中商事_INV-001.pdf
これにより、日付ごとの整理・顧客ごとの確認が非常にしやすくなります!
PADでのフロー追加手順
① 日付フォルダ名の生成
▶ 現在の日付を取得
- アクション:
現在の日時を取得
- 出力変数:
CurrentDateTime
▶ 日付形式を整形
- アクション:
日時をテキストに変換
- 変換するdatetime:
CurrentDateTime
- 使用する形式:カスタム
- カスタム形式:
yyyy-MM
- 出力変数:
YearMonth
② 保存先パスの作成
▶ PDF保存の基準となるフォルダパス
C:
PDF請求書
作業フォルダ\005_請求書作成\\
アクション:変数の設定
出力変数:BasePdfFolderPath
▶ 月別の保存先パスの組み立て
%BasePdfFolderPath
%\
%YearMonth%
アクション:変数の設定
出力変数:SaveYearMonthFolderPath
③ 月別の保存先フォルダの存在確認と作成
▶ If 条件分岐で作成
- アクション:フォルダーが存在する場合
- フォルダーが次の場合:存在しない
- フォルダーパス:%SaveYearMonthFolderPath%
フォルダーが存在しない場合にのみ、顧客用のフォルダを作成します。
- 条件が真(True)の場合:
- アクション:
フォルダーの作成
- 新しいフォルダーを次の場所に作成:
%BasePdfFolderPath%
- 新しいフォルダー名:%YearMonth%
- アクション:
④ PDF保存フォルダの作成
前回までに作成した、顧客ごとに自動で繰り返し実行して請求書ファイルを作成した処理の一部として以下の処理を追加します。
▶ 顧客別のPDF保存先パスの生成
- アクション:
変数の設定
- 値:
%SaveFolderPath%\%CurrentItrem[0]%
- 出力変数:
PdfSaveFolderPath
※CurrentItrem[0]には、顧客名があることを前提としています。
例)C:
2025-06
PDF請求書\
作業フォルダ\005_請求書作成\\
田中商事\
▶ If 条件分岐で作成 (顧客別のPDF保存先フォルダの生成)
- アクション:フォルダーが存在する場合
- フォルダーが次の場合:存在しない
- フォルダーパス:%
PdfSaveFolderPath
%
フォルダーが存在しない場合にのみ、顧客用のフォルダを作成します。
- 条件が真(True)の場合:
- アクション:
フォルダーの作成
- 新しいフォルダーを次の場所に作成:
%
SaveFolderPath
% - 新しいフォルダー名:
%CurrentRow[0]%
- アクション:
▶ PDF保存先パスの生成
- アクション:
変数の設定
- 値:
%
PdfSaveFolderPath
%\%CurrentItrem[1]%_%CurrentItrem[0]%_請求書.pdf
- 出力変数:
PdfSavePath
⑤ PDF保存処理の修正
▶ ExcelドキュメントをPDFとして保存
プリンター名:
※第4回目を参照Microsoft Print to PDF
- 保存先ファイルパス:
%PdfSavePath%
- 上書き:はい
これで、PDFは自動的に「年月/顧客名」ごとのフォルダに保存されます。
▶ 実行してみよう
フローを実行すると、Excelの請求データを元に:
- 顧客名フォルダ
- 年月フォルダ(例:2025-06)
が自動で作られ、その中に請求書PDFが格納されます。
出力例:
C:\作業フォルダ\005_請求書作成\PDF請求書\2025-06\田中商事\INV-001_田中商事_請求書.pdf
C:\作業フォルダ\005_請求書作成\PDF請求書\2025-06\鈴木製作所\INV-002_鈴木製作所_請求書.pdf
まとめ(再掲)
- 実行日付から「年月フォルダ」を自動生成
- 顧客名ごとのフォルダも動的に作成
- 請求書を整理して保存でき、管理が非常にラクに!